この記事がオススメな人
- 「年功序列にはウンザリ、、、」
- 「年功序列のメリットは?」
- 「辞める以外の方法はあるの?」
長い間、日本の人事評価制度の主流だった”年功序列制度”。
「パソコンも使えない上司が自分より高い給料をもらっている」
「良いアイデアがあっても上が意見を取り入れようとしない」
「年上がいるからなかなか昇進できない」
など、特に若手社員を中心にデメリットを感じる人も多く、最近は『この制度は意味がない』という意見も一般的になりつつあります。
その影響もあり、現在はこの制度自体を廃止する企業も増えています。
そこでこの記事では、年功序列について次の内容を解説していきます。
この記事でわかること
- 年功序列がどんなシステムなのか?
- 働き手から見たメリット・デメリット
- 今あなたができること
目次
「年功序列制度」はどんなシステム?
年功序列制度とは、「勤務年数や年齢が上がっていくにつれ、役職や給与も同時に上がっていく」制度のことを言います。
この制度は、戦後の高度経済成長期から長い間日本の社会で主流になってきました。
しかし
- 終身雇用の見直し
- 労働人口の減少
- 働き方の多様化
- 労働者側(特に若手)から見たデメリットの多さ
などが原因で、トヨタやホンダ、パナソニック、ユニクロといったグローバル企業を中心にこの制度を廃止する動きが広がっています。
働き手視点で見る年功序列の4つのデメリット
年功序列が廃止されている原因はいくつかあります。
具体的には次の4つがあげられます。
- 会社から評価されづらい
- 若手がなかなか定着しなくなる
- 挑戦する思考・モチベーションが下がる
- 人件費が上がれば会社の将来へも影響が出る
会社から評価されづらい
年功序列では仕事での成果より、年齢や勤務年数が重視されます。
そのため労働者からすれば、仕事で結果を出してもすぐには「給料が上がらない」「昇進できない」といった不満が溜まってしまいます。
中でも20〜30代の若手社員は特にデメリットに感じる瞬間が多いでしょう。
若手がなかなか定着しなくなる
「会社から自分は評価されていない」と感じれば、転職や退職を考えるのが普通です。
しかも会社で結果を出せている優秀な社員ほど視野も広いため、早いうちに会社に見切りをつけるでしょう。
そうなればこれから会社を支えていく”将来の主力”を失い、その企業の未来にも悪影響が出てしまいます。
挑戦する思考・モチベーションが下がる
長く働くだけで自動的に昇進・昇給できるとなれば、社員の努力や挑戦する力は育っていきません。
- 「ここをもっと改善すればさらに良くなる!」
- 「この新しい事業に挑戦したい!」
自然とこうした前向きな気持ちで働けないのであれば、あなたも会社も成長していくことはありません。
人件費が上がれば会社の将来へも影響が出る
社内に経験豊富なベテラン社員が増えることは良い面もあります。
しかしその反面、ベテラン社員への人件費が増えればで会社の経営を圧迫していきます。
その結果、若手社員の給与アップは遠くなり、離職率も上がっていくことになってしまいます。
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労働者目線で見る年功序列の3つのメリット
デメリットばかり目立つ年功序列ですが、その中には当然メリットも存在します。
それが次の3つです。
- 安心して働き続けられる
- 新入社員にとって働きやすい面もある
- 社内の雰囲気がピリピリしていない
安心して働き続けられる
- 経験を重ねれば昇給・昇進できる
- リストラされる可能性も低く転職を考える必要がない
年功序列にはこうした長期的に働ける環境が整っています。
そのため従業員にとって安心できる会社とも言えるでしょう。
『結婚や家の購入といった「人生での大きなお金を使うタイミングがコントロールしやすくなる」というメリットはあります。』
新入社員にとって働きやすい面もある
年功序列制度のある会社では経験豊富な社員も多くなります。
この状況は入ったばかりの新人からすれば「仕事を覚えるのに頼もしい存在がたくさんいる」ということです。
例えばIT企業を中心に若手主体の会社では、人材育成の流れが全く整っていないケースもめずらしくありません。
「誰も仕事を教えてくれない、、、」
「先輩が自分の仕事でいっぱいいっぱい」
これでは入ったばかりの新人は「この会社大丈夫・・・」と不安になるはずです。
『ベテラン社員が多ければ人材育成の流れもしっかりと出来上がっていて、新人からしても安心して働ける職場だと言えます。』
社内の雰囲気がピリピリしていない
年功序列に変わって新しく人材評価の基準になりつつある成果主義。
しかしこの成果主義には次のようなデメリットがあります。
- 社員が成果ばかりを求める
- 評価されない仕事が後回しなる
- 社内の連携が取れなくなる
この成果主義にしてしまうと、評価ばかりに気を取られ、社内がギスギスした雰囲気に包まれてしまう会社も出てきます。
ところが年功序列なら、仕事上の成果だけを評価しないため社員同士の絆も強いものになるケースが多いです。
「年功序列制度がある会社に勤めている」そんなあなたが今できること3選
グローバル企業やIT企業を中心に、今後も年功序列を廃止していく会社は増えていくでしょう。
ここでは現在、年功序列制度がある会社で働いている方が”今やれる対策を3つ”ご紹介していきます。
- 成果主義の会社に転職する
- 資産運用を始めてみる
- 副業に挑戦するのもオススメ
成果主義の会社に転職する
年功序列の会社に不満があるなら「成果主義の会社に転職する」のが1番簡単な方法です。
ただその際の注意点があり、次のような会社は避ける方が良いでしょう。
- 最近大規模なリストラをした
- 成果主義制度を始めてあまり時間が経っていない
こういった会社は社内が混乱していたり、評価システムが未完成なケースも多いです。
もちろん応募先が大企業ではない場合は内部事情を調べることは難しいですが、可能な限りチェックしてみることをオススメします。
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資産運用を始めてみる
「いきなり転職は不安」という方は、資産運用を始めみるのも良いでしょう。
一言で”資産運用”といっても、預金やアンティークコインなどの『ローリスク・ローリターン』のものから、FXや仮想通貨のような『ハイリスク・ハイリターン』のものまでさまざまです。
ですので今の経済状況や将来へのリスクもしっかりと考え、自分にあったものに挑戦してみましょう。
副業に挑戦するのもオススメ
「すぐにできる身近な事から始めてみたい」という場合には、副業に挑戦してみるのも良い方法です。
今人気のあるものとしてはブログやYouTube、せどりなどなどが一般的です。
こうした副業のメリットとしては、”スマホやパソコンなどを持っていれば簡単に始められる”という部分です。
またその他にも「将来のために資格やスキルを身につける」といった選択肢もあります。
最近は自宅からオンラインでできるものも多いので、興味がある分野がある方はぜひチェックしてみてください。
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年功序列制度がある会社にいるのはデメリットも多い!
特に若い世代の労働者にとってデメリットが多い年功序列制度。
働き方の多様化によってこの制度を廃止する企業はこれからも増えていくでしょう。
「パソコンも使えない上司が高い給料をもらっている」
「上が新しい意見を取り入れようとしない」
「無駄な会議の予定ばかり立てる」
今の会社にこうした不満がある方は、成果主義制度のある会社へ転職することを考えてみると良いでしょう。