この記事がオススメな人
- 「自己都合・会社都合の違いが知りたい」
- 「それぞれにどんな影響がある?」
- 「変更されることがあるって本当?」
退職には大きく分けて【自己都合退職】と【会社都合退職】の2つのパターンがあることをご存知ですか?
会社を辞めた経験がない方や社会人経験が少ない方は「なんとなく聞いたことがあるけど、、、」くらいのことも多いでしょう。
ただこの2つ言葉は、”会社を辞める”という点では同じですが失業給付金や退職金、転職時の待遇など退職後の生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
そこでこの記事では、「自己都合退職」と「会社都合退職」について次のポイントをお話していきます。
この記事でわかること
- 自己都合・会社都合の違い
- それぞれのあなたに及ぼす影響
- 退職理由が変更される事について
目次
「自己都合退職」と「会社都合退職」とは?
「自己都合退職」と「会社都合退職」の違いは、あなたの退職した理由の違いだと考えてください。
自己都合退職
『自主退職』とも呼ばれる「自己都合退職」は、文字通り労働者本人の都合で辞める際に使われます。
例えば
- キャリアアップなどが理由
- 結婚や転居
- 介護や病気などの家庭の事情
- 懲戒解雇や懲戒免職 など
会社都合退職
反対に「会社都合退職」は、労働者側の理由ではなく会社に原因や非がある場合に使われます。
具体例としては、
- 会社の倒産や破産
- 経営悪化によるリストラ
- 普通解雇
- 有期雇用(派遣やアルバイトなど)の雇い止め
- パワハラやセクハラの被害にあい退職
- 雇用契約書と仕事内容が違うと労働者が判断し退職
- 希望退職制度を利用した場合
- 給与の未払い・カットがあった など
オススメの記事
>>セクハラ被害にあって辞めたい方へ!今の自分を守れるのは自分だけ!
「自己都合と会社都合」退職理由の違いであなたが受ける3つのデメリット
2つの退職の違いは、退職後のあなたの生活に影響を及ぼします。
それが以下の3つの場合です。
- 退職金の額に差が生まれる
- 失業給付金にも待遇に差が出る
- 転職活動で不利になる可能性も
退職金の額に差が生まれる
退職金制度は自己都合より会社都合での方が優遇されています。
退職金制度のある会社では、次のような条件などで支給額が決まることがほとんどです。
- 雇用形態
- 勤続年数
- 役職
ただこうした条件は転職や結婚が理由で辞めることが多い若い世代とっては不利になってしまいます。
そのため満額がもらえることが多い会社都合と比べると、自己都合の方が支給額は少なくなってしまいます。
また、自己都合の理由が懲戒解雇や懲戒免職の場合だと「支給対象から外れる」となることもあります。
『退職金の減額や支給されない条件は就業規則に書かれているので、退職や転職を考えている方は事前によくチェックしておきましょう。』
オススメの記事
>>退職代行を使ったら退職金がもらえない?基本的には問題なく受け取れる!
失業給付金にも待遇に差が出る
失業給付金を受け取りたい場合も会社都合の方が優遇されています。
自己都合 | 会社都合 | |
給付開始日(最短) | 2〜3ヶ月7日後 | 7日後 |
給付日数 | 90〜150日 | 90〜330日 |
給付額(最大) | 約118万円 | 約260万円 |
給付制限 | あり | なし |
自分で辞めるタイミングを決められることが多い自己都合に対して、会社都合の場合には倒産やリストラなど個人ではどうにもならない場合が多いことが影響しています。
『自己都合でもハローワークに相談し、「特別理由離職者」と認められれば会社都合と同じ条件で失業給付きんがもらえることもあります。』
転職活動で不利になる可能性も
会社を辞めたから転職活動をする場合は会社都合の方が不利なってしまうことがあります。
履歴書や職務経歴書には簡単な退職理由を書くケースも多いです。
一般的に自己都合なら「一身上の都合により退職」、会社都合なら「会社都合により退職」と書きます。
その際に人事担当によっては自己都合ならキャリアアップなど前向きな理由、会社都合の場合には退職の理由退職理由に不安を持たれることがあります。
必ず不信感を持たれるわけではありませんが、不安な方は「会社の倒産のため」など退職理由を添えておくと良いでしょう。
オススメの記事
>>退職代行を使っても転職で不利にならないが、注意すべき点もある!
「自己都合退職と会社都合退職は変更される?」予想できる2つのケース
人によってはデメリットにもなりえる自己都合・会社都合での退職。
実はこの2つは「変更されてしまう」ことがあります。
よくある例としては次の2つのパターンです。
- 会社から変更を頼まれる
- 離職票の退職理由が間違っていた
会社から変更を頼まれる
本来は会社都合で辞める場合でも、会社から「自己都合にしてくれないか?」と頼まれるケースがあります。
というのも会社都合で従業員が退職してしまうと、厚生労働省からの助成金をもらえなくなる可能性があるがあるからです。
あなた自身がその提案に納得していれば問題はありません。
ですが失業給付金を受けたい場合など、その時の状態によっては変更してしまうことで損するケースもあります。
これまでお世話になった会社からの提案であっても、その提案が悪いものならキッパリと断りましょう!
何らかの原因で離職票の退職理由が間違っていた
送られてきた離職票の退職理由を何らかの理由で間違えられているということがあります。
- 会社からの嫌がらせ
- 単純に総務担当の間違い
といった理由が考えられますが、勝手に変更されているならそのままにしていけません。
『ハローワークに相談するか、第三者(弁護士や退職代行業者)から会社に修正依頼をしてもらいましょう。』
オススメの記事
>>退職代行を使っても離職票はもらえる!転職先がないなら素速く対応しよう!
オススメの退職代行サービス
- 『経験と実績のある弁護士が実行する』
【弁護士法人みやび】>>みやびに無料相談する
- 『15,000人以上の退職に関わってきた』
【退職代行SARABA】>>SARABAに無料相談する - 『業界最安値に挑戦中の労働組合が運営する』
【退職代行ネルサポ】>>ネルサポに無料相談する
「自己都合」「会社都合」の違いは退職後のあなたに生活に影響を及ぼす可能性がある
本日は「自己都合退職」と「会社都合退職」の違いについてご紹介してきました。
『会社を退職した』という部分では同じ意味を持つこの2つの言葉。
しかし退職金や失業給付金、転職時などでは、この違いから退職後のあなたの生活に大きな影響を及ぼす可能性があることがわかっていただけたのではないでしょうか。
会社を辞める際には自己都合、会社都合は選べる状況じゃない方も多いかもしれません。
ですが「会社から退職理由の変更頼まれたり」「離職票に間違った記載があった」という際にはしっかりと対応し、あなた自身が退職後に困らないように行動しましょう!