この記事がオススメな人
- 「繁忙期だけど会社を辞めたい」
- 「繁忙期に辞める方法が知りたい!」
- 「何か注意点とはかあるの?」
”繁忙期には辞められない”
会社が一年で一番忙しくなるこの時期には退職はできないと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし
「繁忙期が辛すぎるからどうしても辞めたい!」
「たまたま辞めたい時期が繁忙期と重なった」
こういった悩みを持つ方もいるはずです。
まずこの問題の結論としては、『繁忙期であっても退職することは可能』だと言えます。
とはいえ、実際に辞める際には注意点やデメリットなども存在します。
そこでこの記事では、繁忙期の退職について次の内容を解説していきます。
この記事でわかること
- 繁忙期でも退職できる理由
- 繁忙期に退職するデメリット
- 繁忙期に退職したい方が抑えておくべきポイント
目次
繁忙期でも退職できる4つの理由
冒頭でもお話したとおり、会社の繁忙期であっても退職することは可能です!
その理由としては次の4つがあげられます。
- 正社員なら基本的にいつでも辞められる
- 特別な事情があれば会社も許可する
- 会社の人手不足はあなたのせいじゃない!
- 大事なのはあなたの人生
理由1:正社員なら基本的にいつでも辞められる
雇用期間の決まっていない正社員ならいつでも辞めることができます。
というのも民法の627条には「雇用期間の定めがない雇用の解約はいつでも申入れできる。申入れから2週間後を経過することによって終了する。https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089より」と書かれています。
ですので簡単言ってしまえば、”正社員なら時期に関係なく「辞めます」と言えば2週間後に辞められる”ことになります。
『たとえ退職希望日が繁忙期と重なっていても、会社側がそれを止めることは基本的にできません。』
理由2:特別な事情があれば繁忙期でも大丈夫
やむを得ない事由があれば、時期に関係なく即日退職が可能です(民法628条より)。
ここで言う”やむを得ない事由”とは、具体的には次のようなものです。
- あなたの健康問題
- 家族の介護
- パワハラやセクハラといった社内トラブル など
こういったケースなら会社側も納得してくれやすいので、繁忙期でも気にする必要はないでしょう。
ただ注意点として、嘘の退職理由としてこれを使うのはあまりオススメできません。
『家族の介護なら詳しく聞かれることはないでしょう。
しかしあなたの健康問題なら、医師が書いた診断書の提出を求められる可能性もあります。』
理由3:会社の人手不足はあなたのせいじゃない!
辞められない理由が会社の人手不足ならあなたが我慢してまで合わせることはありません。
必要な人員を集めるのは会社の経営者や役員、人事担当のする仕事です。
例え1年で1番忙しい繁忙期であっても、「ひとりが退職するくらいで社内のバランスが崩れるようなら将来的な目で見ても危険」だと言えます。
理由4:大事なのはあなたの人生
転職先の都合や家族の転勤など、あなたにとって大切なタイミングと重なっているなら退職時期に気を使うのはやめましょう。
部署や職種によって違いますが、一般的な会社の繁忙期は年度末の3月や年末の12月が多いです。
お世話になった上司や同僚のことを考えて、繁忙期に辞めることに罪悪感を感じるのはわかります。
ですがそれが原因であなたの人生の大きなチャンスを逃すような行動は避けた方が良いでしょう。
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繁忙期に退職するデメリット
会社を辞めることは労働者に与えられた権利の1つです。
しかし繁忙期の退職は、あなたはもちろん「一緒に働く上司や同僚など様々な人に影響を与えてしまう」のは事実です。
そこで繁忙期に退職するデメリットを4つお話していきます。
- 円満退社は難しくなる
- 引き止めを受ける可能性も高い
- 不利な条件を飲む必要も出てくる
- 書類などの手続きが遅れることもある
円満退社は難しくなる
繁忙期に会社を辞めれば、上司や同僚の負担が増えるのは間違いありません。
そのため、これまで職場内で良い雰囲気を築けていたとしても円満退職は難しくなってしまいます。
もちろん無理やり会社に残ったことで「転職先を断ることになった」のような状況は避けるのはやめましょう。
『「繁忙期にやめるならこれまでの人間関係は変わる可能性がある」ということは頭に入れておきましょう。』
引き止めを受ける可能性も高い
忙しい時期に辞めようとすれば、上司や会社から引き止められる可能性が普段より高くなります。
またブラック企業の場合だと「今辞めたら訴える」といった脅しをしてくるケースも実際にあります。
ですが会社から引き止められても、言いなりなることはありません(訴えるのは会社側のリスクが大きいため)。
『自力で断るのがベストですが、どうしても対応できないようなら退職代行に依頼することも考えましょう。』
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不利な条件を飲む必要も出てくる
繁忙期などの特別な時期に辞める場合、会社から条件を出されることもあります。
- 有給が使えない
- 残業時間や休日出勤が増える
「最後の最後に揉めるのは避けたい」という方なら、できる範囲で協力するのをオススメします。
しかし有給や休日を取ることは労働者の権利でもあるので、そこに不満を感じるなら退職に詳しい弁護士などに相談する方法もあります。
書類などの手続きが遅れることもある
部署によって繁忙期は違いますが、年末や年度末はどの部署でも忙しいことがほとんどです。
そのため、退職に関する書類の手続きや退職後に送られてくる書類の到着が若干遅くなることも予想できます。
特に影響を受けるのは、転職先がまだ決まっていない方です。
- 失業給付金の申請が遅れる
- 年金や保険の手続きも遅れる
ですので繁忙期に退職する場合には「経済的な余裕を持っておく」ことも大切になるでしょう。
繁忙期に退職したい時に抑えておくべきポイント
実行するにはデメリットもある繁忙期の退職。
ですが「どうしてもこの時期に辞めないといけない!」という方もいるでしょう。
そこで、繁忙期に辞める際に押さえておいた方が良いポイントを5つお話していきます。
- 退職時期を早めに伝えておく
- 引き継ぎもしっかりとする(可能な限り)
- 引き止めには応じない
- 転職先や進路を決めておく
- 罪悪感を減らせるよう自分の気持ちをまとめておく
退職時期を早めに伝えておく
上司や会社とのトラブルを避けたい方は、なるべく早い段階で退職することを伝えましょう。
「転職先が決まった」「家庭の事情で」など繁忙期に辞める理由をしっかりと説明できれば、上司も『それならしょうがない、、、』と渋々納得してくれるはずです。
またそうした理由がわかれば、引き止めを回避することもある程度は可能になります。
引き継ぎもしっかりとする(可能な限りで大丈夫)
「代わりはどうするんだ!」
上司から見た繁忙期に辞められたくない理由は、”あなたがいなくなったことで他に負担がかかる”ことです。
なので簡単な話、後任選びや引き継ぎがきちんと完了すれば退職時期がいつであっても問題は起こりません。
ただ後任を選んでも、あなたの代わりをこなせるようになるには時間も必要です。
そのため、引き継ぎまで終わらない状況だった場合には「ノウハウをまとめた資料やファイルは作っておく」だけでも社内からの印象は違います。
『”あくまでも無理のない範囲で対応する”ことを目標にしてください。
(完了させるために退職日を延期するのは×)』
引き止めには応じない
上司からどんなに引き止められても、応じるのは避けましょう。
もしそこで「もう少し会社に残ります」といった返事をしてしまえば、どんどん退職が後回しになってしまいます。
なるべくなら迷惑をかけたくない気持ちは理解できますが、「退職する」と決めたらあなた自身のタイミングで辞めましょう。
転職先や進路を決めておく
忙しい繁忙期は普段に比べて残業が多くなり、休日が減る方も多いです。
そんな時期に応募する企業を探し、書類作成や面接対策といった転職活動の時間を作るのはかなりハードです。
また退職後は資格を取ることを考えている方でも、学校見学やネットなどで情報収集する時間を十分には作れない可能性も高いです。
そうならないためにも「繁忙期に辞めるなら早め早めに動いておく」ということを頭に入れておくことをオススメします。
罪悪感を減らせるよう自分の気持ちをまとめておく
繁忙期に辞めることに罪悪感を持っているなら、退職するメリットや必要性といったものをもう一度考えてみましょう。
「なぜ会社が1番忙しい時期に退職するのか?」
この理由が再認識できれば、あなたの迷いもはっきりするはずです。
『上司や同僚に悪いなと感じたら「会社より自分の人生のほうが大切」であることをしっかりと頭に入れておきましょう。』
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繁忙期に辞められないならプロに頼むのもアリ!
「辞めていいと分かっていても気が引ける」
「繁忙期だからという理由で退職を拒否された」
といった方は、退職のプロである退職代行サービスに依頼することも考えてみましょう。
このサービスに依頼するメリットは次のようなものです。
- 上司や同僚を会わなくていい
- 引き止めの可能性もかなり減る
- 即日退職できるケースも多い
- 未払い賃金が取り返せる
- 有給を使ってから辞めることも可能
注意点として、未払い賃金の回収や有給取得を任せたい場合には、その業者が「会社と交渉ができるか?」が重要です。
民間業者では対応できないので、弁護士か労働組合に依頼しましょう!
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オススメの退職代行サービス
- 『経験と実績のある弁護士が実行する』
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- 『15,000人以上の退職に関わってきた』
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実際に繁忙期に辞める場合の流れ
繁忙期に辞めるとしても、基本的な流れは通常の退職と大きくは変わりません。
- 直属の上司に退職の報告
- 退職届を作成し、提出
- 引き継ぎ作業や資料の制作を始める
- 私物や返却物の整理
- 社内や関係先への挨拶
会社とのトラブルを少しでも減らしたい方は、1️⃣の前に3️⃣を始めておくと後任への引き継ぎもスムーズにいくでしょう。
例え繁忙期であっても退職できる時に辞めよう
次の4つの理由から繁忙期であっても退職することは可能です。
- 正社員なら基本的にいつでも辞められる
- 特別な事情があれば会社も許可する
- 会社の人手不足はあなたのせいじゃない!
- 大事なのはあなたの人生
ただし会社が1番忙しい時期に辞めることは、上司や同僚の負担を大きくしてしまうことは事実です。
そのため円満退職が難しくなったり、強い引き止めを受けたりする可能性も高くなるでしょう。
しかしそこで退職を辞めてしまえば、あなたの人生の中での大きなチャンスを逃してしまう恐れもあります。
そうならないためにも「なぜこの時期に辞めるのか?」をもう一度確認し、できる範囲内で会社に協力しつつ勇気を持って伝えてみましょう!